産学官連携の重要性が説かれて久しく、各地で盛んに取り組みが行われている。
出雲市での状況はどうだろうか。
出雲市の場合、産学官の取り組みは主に「NPO法人21 世紀出雲産業支援センター」が担っていると言って良い。
少なくとも市の取り組みとしては、このNPO法人に委託する形で進められている。
委託費合計は約3,500万円で、人件費・管理費を除く事業費が約900万円となっている。

今秋(2015年)、市議会で所属する「環境経済委員会」と「観光・企業支援調査特別委員会」のそれぞれの視察研修で、産学官(金)連携の先進的取り組みに触れてきた。

信州は、日本のスイスと言われ精密機械工業が盛んであり、工業製品製造の素地がある土地柄。
 上田市では、信州大学繊維学部のキャンパス内にビジネスマッチングを行う一般社団法人浅間リサーチエクステンションセンターが建ち活動展開している。また、松本市では、信州大学医学部等と連携しながら市を挙げて健康産業への転換を図ろうとしている。

翻って、出雲市の状況を見た時、他地域の状況に比して、21世紀出雲産業支援センターの事業として掲げられた項目は遜色ないと思われる。
しかしながら、その事業項目がしっかりと機能しているかどうかが問われると思う。
長野県の両市(上田市・松本市)では、カギとなる人の存在が大きかったように感じた。また、商工会議所との連携も大きな力となっているようだった。
出雲市の状況を少しでも改善させなければ、という焦りが募るばかり。
じっくりと腰を据えて、ただし、早急に取り組むべき課題と捉えている。

 


21世紀出雲産業支援センター運営事内容

新技術・新商品の開発、事業展開の拡大支援と販路拡大、産学官連携と企業間交流・マッチングの促進支援、情報収集・発信等の産業振興にかかる事業

経費内訳(H27年度当初予算額)

21 世紀出雲産業支援センターへの事業委託費 34,800 千円

内訳

  1. 人件費 (給与、福利厚生費ほか) 24,380 千円
  2. 管理費 (旅費、通信運搬費、事務機器賃借料ほか) 1,400 千円
  3. 委託事業 9,020 千円
    1. 産学官・農商工・異業種連携、企業間交流に関する事業 840 千円
      (企業連携・交流による地域内循環力向上のための取り組みほか)
      • セミナー・講演会・企業交流会開催事業 730 千円
      • 出雲ものづくりプロジェクト事業 110 千円
    2. 企業活動支援・誘致促進に関する事業 7,460 千円
      (企業調査、相談・マッチング支援、企業活動支援補助ほか)
      • 企業訪問・相談、マッチング事業 4,340 千円
      • 食品製造業支援事業 1,460 千円
      • 事業展開拡大支援事業 1,660 千円
    3. 産業の情報収集・提供に関する事業 360 千円
      (産業情報の収集と効果的な発信ほか)
    4. 販路拡大に関する支援事業 360 千円
      (広域連携による企業活動支援と商談会等によるマッチング支援ほか)

会員数:140 社
職員数: 7 名(市職員1 名含む)
(※平成27 年1 月現在)

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