出雲市議会の会派:政雲クラブでは、平成27年(2015年)9月30日~10/2日の3日間、宮崎県、鹿児島県へ赴き、「「6次産業化総合支援事業」「コミュニティービジネスの現状」「地域ブランド推進事業」「観光農業公園事業」に関する視察研修を行いました。

視察名
政雲クラブ行政視察
視察期間
平成27年(2015)9月30日(水)~10/2日(金)
参加メンバー
出雲市議会 会派:政雲クラブ
山代 裕始/坂根 守/板倉 明弘/大場 利信/湯淺 啓史
視察先及び調査事項
  • 公益財団法人宮崎県農業振興公社
     みやざき6次産業化総合支援事業に関する調査
  • 鹿児島県 柳谷町内会(やねだん)
     コミュニティービジネスの現状に関する現地調査
  • 鹿児島県鹿屋市
     かのやブランド推進事業に関する調査
  • 鹿児島県鹿児島市
     鹿児島市観光農業公園事業に関する調査

研修概要

みやざき6次産業化総合支援事業
日時
平成27年(2015)9月30日(水)
研修内容
みやざき6次産業化総合支援事業→ 詳細
場所
公益財団法人宮崎県農業振興公社 

みやざき6次産業化総合支援事業に関する調査

コミュニティービジネスの現状
日時
平成27年(2015)10月1日(木)
研修内容
コミュニティービジネスの現状 → 詳細
場所
鹿児島県 柳谷町内会(やねだん) 

柳谷町内会(やねだん)

ブランド推進事業
日時
平成27年(2015)10月1日(木)
研修内容
ブランド推進事業 → 詳細
場所
鹿児島県鹿屋市役所
 

かのやブランド推進事業に関する調査

観光農業公園事業
日時
平成27年(2015)10月2日(金)
研修内容
観光農業公園事業 → 詳細
場所
鹿児島県鹿児島市役所

鹿児島市観光農業公園事業に関する調査

みやざき6次産業化総合支援事業に関する調査

日時
平成27年9月30日 13:00~15:00
場所
宮崎県 公益財団法人宮崎県農業振興公社
説明者
新農業支援課 八代 賢 課長/高木 哲 技師
研修内容
みやざき6次産業化総合支援事業に関する調査

宮崎県農業振興公社 新農業支援課の概要(体制)

宮崎県の強みを活かした新しい農業を創出していくため、6次産業化や農商工連携、企業の農業参入等を契機とした農業法人等の経営力強化を支援するため、平成21年度に農業振興公社に新農業支援課を設置。

課長:6次産業化及び農商工連携推進関連業務の総括
課員:6次産業化及び農商工連携推進関連業務の実施
6次産業化コーディネーター:6次産業化の相談受付・総合課事業化計画の認定申請支援他
チャレンジコーティネーター:チャレンジ塾の企画及び運営

宮崎県の6次産業化サポート体制と事業計画の申請から認定までの流れ

宮崎県の6次産業化サポート体制と事業計画の申請から認定までの流れ

宮崎県の6次産業化サポート体制と事業計画の申請から認定までの流れ

6次化コーディネーター:総合的なコーディネート機能 3名
6次産業化プランナー:6次産業化に関する様々な相談対応、計画策定支援、新商品開発・販路開拓支援(多彩な分野から18名を登録)

6次産業化の相談件数

H23 508件
H24 413件
H25 847件
H26 921件(プランナー派遣:628件、地域相談会:61件、公社活動:232件)

総合化事業計画の認定状況

H23 26件
H24 18件
H25 26件
H26 13件

公益財団法人宮崎県農業振興公社での研修

公益財団法人宮崎県農業振興公社での研修

 

 コミュニティービジネスの現状に関する現地調査

日時
平成27年10月1日 10:00~12:00
場所
鹿児島県鹿屋市 柳谷町内会 自治公民館他
説明者
柳谷町内会 自治公民館長 豊重哲郎 氏
研修内容
柳谷町内会 自治公民館長 豊重哲郎 氏

柳谷町内会 自治公民館長 豊重哲郎 氏の説明

鹿児島県鹿屋市柳谷集落(通称:やねだん)は、「行政に頼らない感動の地域づくり」をスローガンに、コミュニティービジネスを展開し、収益をあげている。

やねだんの考え方

  • 住民自治:住民でできることは住民で
  • 自主財源確保:活動の保全と担保
  • 還元:福祉、青少年教育。環境整備に地域再生の土台は自立 → そのためには総力戦でみなし法人、できたらコミュニティービジネスとして事業化、納税まで
柳谷町内会(やねだん)での研修

柳谷町内会(やねだん)での研修

自主財源確保

  • サツマイモ栽培
  • 土着菌を土壌改良剤として活用し、焼酎用「コガネセンガン」を栽培し、焼酎「やねだん」を製造・販売
    (製造は市内の酒造メーカーに委託、販売はインターネット販売と直販)
  • ソウルにオープンした「居酒屋やねだん」(韓国資本)への輸出も加わる
  • 現在はとうがらし栽培にも進出

高齢者対策と青少年育成(自主財源で実施)

  • 緊急警報器装置貸与
  • シルバーカート貸与
  • 小中学生の基礎学力徹底チェック「寺子屋」
  • 空き家を迎賓館に
     → 空き家に芸術家の移住先として提供(写真家、水彩画家、陶芸家、彫刻家、ガラス工芸師)
  • スーパー跡にギャラリー
     → 牛小屋に工房美術館とカフェレストラン
柳谷町内会(やねだん)での研修

柳谷町内会(やねだん)での研修

 

 かのやブランド推進事業に関する調査

日時
平成27年10月1日 13:30~15:30
場所
鹿屋市市役所
説明者
農林商工部 産業振興課 下村和人 課長/川原洋文 主任主事
研修内容
かのやブランド推進事業に関する調査

鹿屋市では、鹿屋産農林水産物のブランド確立のために、平成15年に設立された「かのやブランド推進協議会」において、関西圏ホテルでの「きもつきフェア(きもつき牛・焼酎など)」をきっかけに、(株)バルニバービとの縁ができ、(株)バルニバービから「鹿屋、そして鹿屋の風土・歴史が育てた「食」をテーマとした大阪での飲食店設置の提案を受け、(株)バルニバービと連携した「鹿屋プロジェクト」がスタートした。

  • 鹿屋プロジェクト第1弾
     → H15年6月 かのや篠原オープン(大阪淀屋橋)
  • 鹿屋プロジェクト第2弾
     → H17年7月 かのや荻原オープン(東京丸の内)
     → H18年8月 本家かのやオープン(東京代々木)

3店舗を「鹿屋のアンテナショップ」として、鹿屋の郷土料理のメニュー化や鹿屋・大隅産の食材使用、かのやフェアなどの開催による鹿屋・大隅産食材のPRや地名度向上を図っている。

このような状況下で、鹿屋体育大学の卒業生から相談を受けた事をきっかけに、(株)バルニバービと鹿屋市内での飲食店事業が始まり、鹿屋体育大学、(株)バルニバービ、鹿屋市の3者による産学官連携プロジェクトとして「鹿屋アスリート食堂」の店舗展開が始まった。

  • H26年4月  鹿屋アスリート食堂 研究開発本部(鹿屋市)
  • H26年6月  鹿屋アスリート食堂 本店(東京神田錦)
  • H26年12月 鹿屋アスリート食堂 丸の内店(東京丸の内)
  • H27年3月  鹿屋アスリート食堂 両国テラス店(東京両国)
  • H27年4月  鹿屋アスリート食堂 バランス食堂&カフェ アスショク(大阪森ノ宮)
  • H27年5月  鹿屋アスリート 品川シーズンテラス店(東京品川)

3者の役割

  • (株)バルニバービ:飲食店の運営、メニュー・レシピの開発、情報発信
  • 鹿屋体育大学:メニュー・レシピに関する栄養指導
  • 鹿屋市:食材提供に関する支援(地域農産物の生産者紹介、鹿屋マルシェ協議会の設立)

効果検証

  • 鹿屋アスリート食堂の広告料換算効果(テレビ・新聞・雑誌等)
     → 約1億4千万円
  • 鹿屋アスリート食堂及び(株)バルニバービGr店舗への食材流通額の増加
     → H26年度 約2,445万円(対前年比450万円増)

課題

域内では、生産組織体制を強化すべき点、地域内物流の仕組みづくりが課題との事。
域外では、低コストで商品を届けるシステムの構築が急務であり、加えて都市圏(東京・大阪)で新たな販路開拓をすることが必要との事だった。

今後は、各店舗を有効的に活用し、鹿屋市の知名度向上と鹿屋・大隅産食材の物流促進を図るとの事。
また、福岡をターゲットとした展開も視野に入れ、鹿屋・大隅産食材の消費拡大と九州圏内からの誘客促進を図るとの事。

良いタイアップ先との縁ができ、産官学連携が進んでいる状況は大変参考にすべき事柄と感じた。

鹿児島県鹿屋市での視察研修

鹿児島県鹿屋市での視察研修(議場にて)

 

 鹿児島市観光農業公園事業に関する調査

日時
平成27年10月2日 9:30~11:30
場所
鹿児島市役所
説明者
経済局観光交流部グリーンツーリズム推進課 上四元 剛 課長
研修内容
鹿児島市観光農業公園事業に関する調査

鹿児島市観光農業公園事業に関する調査

鹿児島市、グリーンファームの事業概要

【経過】

  • H18年度 鹿児島市観光農業公園(仮称)整備基本計画策定
  • H19年度 候補地9箇所から現在地を選定
  • H20年度 基本計画等
  • H21年度 実施計画等
  • H22年度 造成工事等
  • H23年度 造成工事・建築及び設備工事等
  • H24年度 建築及び設備工事・修景工事等 11月15日供用開始

【総事業費】

  • 約36億円(合併特例債:約31億円)

【施設概要】

  • 民間参画ゾーン : 生産用農場
  • 体験学習ゾーン : 農産物直売館、環境学習棟、体験用農地、キャンプ場等
  • 地域交流ゾーン : 交流体験館、滞在型市民農園、体験用農地

【運営体制】

  • 市直営 (市職員5人、嘱託職員14人、臨時職員7人)
  • 運営協議会 観光農業公園運営協議会(市、民間参画団体(3団体)、加工組合(6団体))
  • 民間参画 (農産物直売所、農園レストラン、生産用農場(畑))

【収支状況】

  • 歳入 約1,800万円
     → 体験料、滞在型市民農園使用料、キャンプ場使用料、電気水道負担金、土地建物貸付金、太陽光発電料
  • 歳出 約1億6,000万円
     → 人件費、維持管理費、各種体験等事業費、広報費

H24年に供用開始されたばかりの施設であり、事業の評価は定まっていないが、年間の持ち出し(約1億4千万)を市としてどのように捉えているのかが事業評価の分かれ目であろう。
グリーンツーリズムを牽引していく施設・事業としての考え方で、財政状況が許すのであれば問題ないと思われる。
出雲市の状況に置き換えるとかなり厳しい事業負担額となるだろう。

鹿児島市役所での研修

鹿児島市役所での研修(議場にて)